日本神話で学ぶ女心『イザナギとイザナミの愛憎劇』〜その1〜
みなさんこんにちは。
『日本神話で学ぶ女心』の時間です。
今日のテーマは、
《イザナギとイザナミ》。
この2人の夫婦は何と言っても、
日本を生み出した『国産み』神様夫婦として有名ですね。
しかしこの2人、
日本の国を産んだ後がスゴかったんです!
今日はそこからお話したいと思います。
死んでしまった妻のイザナミ
仲良し夫婦で子沢山のイザナギとイザナミ。
様々な神様をぽこぽこ産んでいきます。
しかし、
火の神様を産んだ時、
火傷が原因でお母さんのイザナミは死んでしまうのです!
あまりのショックで、
しばらく泣き暮れるお父さんイザナギ。
愛ね。愛していたのね。
しかししばらくすると、
「やっぱり彼女がいなくちゃダメだ!
黄泉の国へ迎えに行こう!!」
と決意。
深い地の底にある黄泉の国へ、
イザナミを迎えに行きました。
黄泉の国でイザナミと再会
ぐんぐん地の底へ進み、
ついに目の前に大きな黄泉の扉が現れます。
門の前で叫ぶイザナギ。
イザナギ「イザナミ〜!そこにいる?俺・・・迎えに来たよ!」
ちょっと照れたかしらね。
そうね、月9ならキメて言うわね。
イザナミ「イザナギ?!本当に?!来てくれたの?!」
イザナギ「イザナミ!一緒に地上に帰ろう!」
キャ〜!
テーマ曲が流れたわね!!
イザナミ「・・・ごめんなさい。帰れないわ。」
イザナギ「え?」
イザナミ「私、黄泉の国の食べ物食べちゃったから・・・」
黄泉の国の食べ物とは、
今でいうお供え物。
死者へのお供え物って、
ちゃんと食べてくれてるのね〜。
イザナギ「・・・もう、絶対戻れないの・・・?」
イザナミ「うん・・・。だけど私、神様に聞いてくる!お願いしてみる!」
イザナギ「え?!」
イザナギ「そこで待っててね。絶対中には入ってこないでね!」
イザナギ「うん、わかった!ずっと待ってる!」
あ・・・フラグが・・・。
そうね、皆さんもお気付きね。
このあと彼は、
禁断の世界へ入ってしまうのです・・・。
扉の中に入ってしまうイザナギ
待てど暮らせど帰ってこないイザナミ。
イザナギ「イザナミ〜!そっちどんな感じ〜?もうちょっとかかりそう〜??」
シーン・・・。
・・・え?遅すぎない?
・・・もしかしてイザナミしばかれてる?
地上に帰りたいって言ったから?
俺、迎えに来ちゃってるし?!
黄泉の神様ってブチ切れ系?!?!
不安な時って、
果てしなく妄想が広がるものよね。
かくして待ちきれなくなったイザナギは、
ついに黄泉の国の扉を開け、中に入ってしまいます!
真っ暗な中で、
小さく松明をつけるイザナギ。
その中で見たものは・・・
妻イザナミの腐って虫がわいた姿。
イザナギ「ギャ〜〜〜〜!!!!!」
ギャ〜〜〜!!
なんなのよ!突然のホラー展開!!
イザナミ「見たわね!!来ないでって言ったのに!私の恥ずかしい姿を!!」
・・・女心ね。
怒った理由が恥ずかしいって。
スッッピンで眉毛がないってレベルじゃないのにね。
イザナミ「許さない!鬼女たち、イザナギを捕まえて殺してちょうだい!」
・・・え?
・・・いきなりの殺人依頼?
私も腐ったから、お前も死んで腐れって?
恐るべし乙女心。
ちなみにこの鬼女とは、
黄泉醜女(よもつしこめ)という悪霊。
とっても恐ろしい顔で、
一飛びで千里(約4,000キロメートル)を走るんですって!
逃走中で追ってくる
サングラス達より怖いじゃない。
あまりの恐怖に逃げるイザナギ!
そりゃそうよ、
もう愛ってなんなのよって感じよね!
次回:
【追ってくる恐ろしい黄泉醜女(よもつしこめ)】
お楽しみに!